8月のさる日曜日、イギリスはロンドンから電車で約1時間の「ハンプトンコートパレス」へ行ってきました!ヘンリー8世の居城として知られるテューダー様式の宮殿です。

テーマ別に6つの見学コースがあります。全制覇したいところですが、月替わりのイベントも見逃せないので、時間配分が難しい~☆

ハンプトンコート・パレス

昼食後から見学スタート

午前11:35にハンプトンコート駅に到着。駅前のカフェで昼食を済ませて12:40頃から見学開始を開始しました。夏季の閉館時刻は18:00なので5時間強のフリータイムです!知り合いの英国人に勧められて知ってから、ずっと来たかったので嬉しいです!

楽しく歴史を体験&お勉強
敷地内ではテューダー朝時代の衣装をまとったスタッフを見かけることがあり、寸劇をやっているのでつい足を止めて見てしまいます!意外と時間がたってしまいますが、ある意味、これが醍醐味かもしれません!

場所が本物という、至上のテーマパーク。ワクワク感が増します。

ヘンリー8世の質疑応答
ただ遊ぶだけじゃなく、ヘンリー8世と対談(質疑応答!)できる催しがあったりもして、楽しく歴史を体験&お勉強できるんですよ。子供たちが羨ましい☆ 催し物は期間ごとに変わる模様。近くに住んでいたら年パスを買って何度か遊びに行きたいですね~。

「ヘンリー8世とアン・ブーリンの結婚式が再現される」と9年前のブログで読んで期待していたのだけど、これは今年の8月のプログラムには見当たらず…😥 これも期間ごとに変わる催しなのか、プログラムにはないゲリラ寸劇なのか… 見かけることがなくて残念💦

時間切れ…w

じゅうぶん!…と見積もっていた時間ですが、結果的に私たちが見学できたのは: ハンプトン・コート・パレスでのヘンリー8世(Henry VIII at Hampton Court Palace)ヘンリー8世の大キッチン(Henry VIII’s Kitchen) ウィリアム3世の棟(William III’s Apartments) 庭と迷路(The Gardens and Maze)の4か所となりました。

他にまだ2か所の見学コースがあるんですが、時間切れ&体力切れになりました。ひとえに寸劇に見入っていたためです(笑)

一応メインの見どころは押さえているので悔いはないですが、強いて言えば「アン・ブーリンの棟」の門をしかと目に焼き付けるべきだったかな~。 それと「庭と迷路」の迷路については、迷路の入り口に行くまでに迷い、辿り着くことさえできなかったのはちょっと笑えます。

オーディオガイド

オーディオガイドを借りることが出来ます(チケットに料金込み)。日本語もあります。 次項に記す6つの見学コースのうち、1~3をオーディオガイドに沿って進むとおおよそ3時間かかります。4と5は聞いていないのでわかりません。 庭についてはオーディオガイドはありません。

開館時刻から見学をスタートし、十分な体力があれば、オーディオガイドと共にすべてを巡りつくすことができるかもしれません。

寸劇のひとつ
ヘンリー8世のキッチン
煙突のデコレーション
公式Hampton Court Palace (公式、英語)
公式Maps and Daily Programmes – Hampton Court Palace(公式、英語)
宮殿マップ、庭マップ、今月および来月のプログラム等のダウンロードができます。

広い!見どころを押さえる:6つの見学コース

全制覇したかったのだけど、寸劇に見入ってたら時間が…(笑)

厚い雲がまたドラマチックで…よい眺め♪
ウィリアム3世時代に改築した部分
大キッチンへの入り口。キッチンと居所は別の棟になっていて、これは匂い対策&火事対策でもあったそう。

ハンプトンコートパレスのあらまし

14世紀以前のこの辺り一帯は広大な農園で、宮殿が建っている位置にはかつて聖ヨハネ騎士団の家が建っていたそうです。 1514年にハンプトンコートを獲得したヨーク大司教のトマス・ウルジー(Thomas Wolsey)が、国王ヘンリー8世をもてなすために、「屋敷」を「宮殿」へと造り替え、1525年に正式に国王へ寄贈しました。

ウィリアム3世(治世1689-1702)は、テューダー様式の一部を破壊して(!)バロック様式の居所を増築しました。

ジョージ2世(治世1727-1760)と妃のキャロラインはハンプトン・コート・パレスを頻繁に利用し、家族やお気に入りの者たちを集めました。 1838年、ビクトリア女王はハンプトン・コート・パレスの一般公開を始めます(有料)。

20世紀末の1986年に火災が起きウィリアム3世時代の建物の一部が燃えてしまいました。長い年月をかけて、現在は修復済です。

旅の準備

ハンプトンコート駅前。正面に見えるカフェで昼食をとりました。

込み具合と予約について

8月の日曜日に訪れましたが、混んでいませんでした。なので、特別なイベントがない場合は予約しなくても大丈夫っぽい気はします。

でもオンラインでチケットを購入すると 通常価格より一人あたり£2.4も安く買えます。 ただ住所入力が少し面倒くさいです。

オンラインでのチケット購入
公式Tickets and prices – Hampton Court Palace(公式、英語)
オンラインでのチケット購入

上記のサイトにアクセスし、Book tickets online > 日付と人数、寄付の有無を選択 > ガイドブックの予約購入を選択(現地の土産屋にも売ってます) > Delivery Method で受け取り方法を選択 > 氏名・住所を入力 > クレカ等で支払 します(2019年8月現在)

チケットを印刷できる環境があれば、注文時に「受け取り方法(Delivery Method) = print at home」を選びます。 印刷環境がない場合は「collect on site」を選び、注文後のメールに添付されたPDFファイルをスマホなどの画面に表示して、チケットカウンターでチケットと引き換えます。

当日の朝、オンラインでチケットを購入した私たちは、印刷環境がなかったので後者を選びました。

おひるごはん

ハンプトン・コート・パレスは施設内に3つの軽食処があります。詳しくは公式サイトに載っています。

有料の施設内(城内および一部の庭)ではカフェを除いて飲食は禁止ですが、無料のエリア(広大な庭)ではピクニックなど自由にできます。

すると気になるのが「昼だけ城外に出て、再入場するのはOKなの?」という点ですが、これ、OKです。土産屋の店員さんが教えてくれました。 実際、見学中に無性に糖分を摂取したくなった私たちは一旦城外に出て、アイスクリームを食べてから、再入場しました(チケットの携帯は必須です)。

私たちの昼食は駅前の「Canela Cafe」にて

お弁当を持っていない私たちは、入城前に昼食を済ませることにしました。 ハンプトンコート駅に到着したのもちょうどお昼時の11時35分でしたので。

夫が注文したプレート。
実は気になっていたカフェがありました。「Canela Cafe」です。 Google maps 上で5点満点中4.8点/103人(2019年8月現在)という高評価で、近所のカフェと比べてリーズナブル だったのでどんな感じかしら…と。月曜が定休日ですが、幸い今日は日曜日。

食事のボリュームは十分。サーモンとお野菜、美味しかったです。夫はブリティッシュ・ブレックファーストっぽいプレートを注文(写真)。 お店の雰囲気がかわいくて、店員のお姉さん二人も…すごく可愛かった😍(そこ…w)

公式Eating – Hampton Court Palace(公式、英語)
宮殿敷地内の軽食処
公式Canela Cafe – Google maps
ハンプトンコート駅前のカフェ(月曜定休)

ヘンリー8世と6人の妃について知っとく

ヘンリー8世とテューダー朝

ヘンリー8世はテューダー朝2代目の国王(治世1509-1547)です。

離婚問題を巡ってローマ教皇と対立し、当時ヨーロッパで広がっていた「宗教改革(反カトリック)」の波に乗じてイングランドの教会を独立させることによって離婚を強行しました(イングランド国教会:プロテスタントの一種に分類される)。

しかしその後も、妃の処刑や離婚を繰り返し生涯で6度の結婚をすることになります。 理由は諸説ありますが、始まって間もないテューダー朝を盤石にするために男子の世継ぎを強く欲したためといわれています。

テューダー朝を開いたのはヘンリー8世の父、ヘンリ-7世(治世1485-1509)です。

ヘンリー7世はウェールズの出身で、イングランドの王位継承争い(通称:薔薇戦争、ヨーク家 vs ランカスター家)で勝ち残ったランカスター傍系の人です。 ヘンリー7世の王位継承順位は低かったのですが、内戦で上位の継承権者が相次いで死亡たために、継承権がめぐってきました。

ヘンリー7世はヨーク家から妻をめとって内戦に終止符を打ち、長男アーサー、次男ヘンリーをもうけます。 長男アーサーが幼くして世を去ったため、次男ヘンリーが即位し、ヘンリー8世となりました。

ヘンリー8世の唯一の男児は、ヘンリー8世の崩御にともなって9歳で即位しますが、15歳で亡くなってしまいます。

プロテスタント派とカトリック派の対立の中で、プロテスタント勢に擁立されたジェーン・グレイ(9日間の女王)を廃してメアリ1世(カトリック / 血のメアリ)が即位します。メアリ1世が亡くなると、異母妹のエリザベス1世(プロテスタント / バージンクイーン)が即位し、彼女の遺言によって王朝はスコットランド系のステュアート家へと移されました。

ヘンリー8世の6人の妃のうち生き残ったのは誰?

ヘンリー8世の最後の妃カサリン・パーと、速攻で離婚された4番目の妃アン・クレヴィスの2人だけがハンプトンコートで生き残りました。

キャサリン・オブ・アラゴン
アン・ブーリン
ジェーン・シーモア
アン・クレヴィス
キャサリン・ハワード
カサリン・パー

最初の妃はアラゴン(スペイン)のキャサリンです。男児を授かることがありませんでした(婚姻期間20年)。 このため国王は、「離婚」できないカトリック教会を離脱し、国王自身を最高権威とするイングランド国教会を創設してキャサリン妃と離婚しました。キャサリン妃は1536年に亡くなります。

2番目の妃になったブーリン家のアンも男児を授かることがなく、不貞の罪をでっちあげられて処刑されました(1536年)。

3番目の王妃ジェーンは、ハンプトンコートで男児を出産します!…が、ジェーンは間もなく死亡してしまいました(1537年)。

新たな妃として迎えられたアン・クレヴィスは、しかしヘンリー8世の好みではなかったようでさっさと離婚されてしまいます(1540年)。 アン・クレヴィスは生き延びることができましたが、代わりに、この縁談をまとめた家臣が斬首刑に処され、実物より美しく肖像画を描いた画家は追放されたそうです。

ヘンリー8世が目を付けて妃に迎えた10代のキャサリン・ハワードは、不貞の罪で処刑されました(1542年)。

(ちなみに、黄金時代の偉大な女王エリザベス1世の母はアン・ブーリンです。)

歴史イギリスの歴史年表【16世紀】
歴史ヘンリー8世と6人のお后 – 福井高専一般科目教室
公式Henry VIII Renaissance Prince or terrible Tudor? Who was the real Henry VIII? – Henry VIII
Historic Royal Palaces (英語)

映像資料

ドキュメンタリー

Youtubeの公認アカウントで配信されているドキュメンタリー(英語)を貼っておきます。ヘンリー8世とアンについて(前編)です。

タイトル:Henry & Anne: The Lovers Who Changed History – Part 1 of 2 (British History Documentary) | Timeline
公開者:Timeline – World History Documentaries

映画:ブーリン家の姉妹

「ブーリン家の姉妹」という映画が2008年に公開されています。ヘンリー8世の最初の妃キャサリンの離婚後に2番目の妃となったアン・ブーリンとその家族を描いた「史劇風ロマンチックドラマ」とでも言うのかな。登場人物の性格や時代考証にはちょっと問題があるらしく、史実としては参考にできないけど、雰囲気を楽しむのには良い映画かなぁと思います。

タイトル:The Other Boleyn Girl Official Trailer #1 – Eddie Redmayne Movie (2008) HD
公開者:Movieclips Classic Trailers

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