
|1507年|
世界地図にはじめてアメリカが掲載される ーマルティン・ヴァルトゼーミュラーの地図
16世紀:ヨーロッパの歴史
年表ベースでまとめた世界史ノートです。
1507年:世界地図にはじめてアメリカが掲載される ーマルティン・ヴァルトゼーミュラーの地図

☆ マルティーン・ヴァルトゼーミュラー – https://www.loc.gov/resource/g3200.ct000725, パブリック・ドメイン, リンクによる
大航海時代
ヴュルテンベルク(ドイツ)生まれの地図製作者マーティン・ヴァルトゼーミュラーが1507年に発行した地図に、史上初めてアメリカ大陸と太平洋が掲載されました。
マーティン・ヴァルトゼーミュラーの地図は、研究努力にもとづく非常に興味深い地図でした。 15世紀後半から16世紀初頭の新大陸の発見にもとづいてアメリゴ・ヴェスプッチ*1が探検・調査・研究を行い、ここから得られた情報が集約されています。 ヴァルトゼーミュラーは、その新世界を「アメリカ」と命名しました。 アメリゴ・ヴェスプッチを讃えての命名です。
- *1 アメリゴ・ヴェスプッチ
- 天文学・地図作製者・航海者。フィレンツェ出身でスペインの旗の下で活躍。 自らも探索を行いコロンブスが到達したのはアジアの一部ではなく、異なる「新大陸」であることを主張。
ヴァルトゼーミュラーは、ヴェスプッチの革命的な考えを支持して、新世界を「離れた大陸」として描きました。 西半球と太平洋をはっきりと離して描いた史上初の地図です。 これまでヨーロッパ人が認識していた世界は、ヨーロッパ、アジア、アフリカの3つしかありませんでした。 この地図はその認識を新たにしたのです。
1000枚が印刷されたとされるこの地図のうち、現存しているのは1枚だそうです。
上図:下段左端のコマ、南米の部分に「AMERICA」の文字が確認できます。 上段左のコマにあるテキストに「Americu Vefputium」という、アメリゴ・ヴェスプッチらしき文字が確認できます。
Martin Waldseemüller GERMAN CARTOGRAPHERRecognizing and Naming Americaアメリゴ=ヴェスプッチ | 世界史の窓
アメリゴ=ヴェスプッチ
著者/監督:篠原愛人
コロンブスはアメリカの発見者ではない。到達先には何千万もの先住民がすでにいた。それに四度も大西洋を往復した彼はそこがアジアだと、死ぬまで信じていた。そこは島か、大陸か。その陸地の性質をめぐりさまざまな解釈が生まれたが、アメリゴ=ヴェスプッチの『新世界』と『四度の航海』が一石を投じる。一六世紀初頭...
出版社/発売元:清水書院
発売日:2012年08月
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- マーティン・ヴァルトゼーミュラの地図(1507)はこの地域で印刷された。
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