生後3ヶ月の思い出 in オランダ
もくじ
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生後13週
こんにちは寝ハゲ
M字ハゲがなくなったなぁと思っていたころ、今度は寝ハゲが日増しに目立つようになりました。バリカンで剃ったような一文字のハゲが後頭部に現れました。
仰向けで寝る時間が長く、ここで頭を左右に動かすので、髪が刈られるんですね。ベッドには、頭を置く部分に窪みもできていて、抜けた髪の毛も落ちていました。髪の毛と言っても、産毛のような細い細い髪でした。
ものをつかむ、なめる
13週頃、手に触れた物を掴んで口元に運べるようになりました。舐めることによって、リサーチしているのだそうです。まだ寝返りも出来ず、移動ができないので、この頃は掴んで舐める行為もそんなに危険ではありませんでした。
家の鍵が開かない
夫が海外出張中のある日、家の鍵が開かなくなり、家に入れなくなりました。ドアを閉めるだけで施錠されるオートロック式ですが、鍵は持ち出していました。
ゴミを捨てるためだけの外出でしたが、ペコ君を置き去りにしていなくてよかったです。手間ではありましたが、ベビーカーに乗せて一緒に屋外に出ていました。でも焦りました。哺乳瓶も粉ミルクも持ってなかったからです。
幸いスマホはもっていたので、集合住宅の What’sApp グループ に助けを求めてみました。
「助けてください。なぜか鍵が回らず、家に入れません。どこに連絡したらよいでしょうか。」
すると、ひとりの男性から素早い返信がありました。
「内側のキーホールに鍵を挿してない?」
私たちが住んでいる集合住宅の各戸のドアは不可解な造りでしてね、内側からの施錠も鍵穴式なんですよ。で、内側の鍵穴に、鍵を挿しっぱなしにしてない?っていうことなんですが、あ、挿しっぱなしです。え?それが原因?
先日、合鍵をつくって1本増やしたところでした。これを内側の鍵穴に挿したままにしたのです。そうすることで内側からの施錠の手間がちょっと省けると思ったんですよね。
「挿してます」
と答えると男性は
「僕も入居したばかりの頃に、内側の鍵を挿しっぱなしにして同じ目に遭って、業者を呼んだんだ。直し方がわかるから、今から行こうか?」
と言ってくれました。
「お願います‼」
男性はハンマーを持って助けに来てくれました。ドアの外側の鍵穴に鍵を挿し、鍵の頭をハンマーでコツコツ叩きます。するとドアの内側に挿していた鍵が押し出され、外側から挿した鍵が回せるようになり、ドアが開きました!私はおもわず歓喜の声をあげました。
後日、その男性には一筆とチョコレートを投函しておきました。
家の鍵が開かないトラブルは過去にもあり、それは錠と壁の位置ズレによるものだったんですが、家主に再三申し立てて、ようやく出産前に修理してもらったばかりでした。今回はまた違った理由で、鍵が開かなかったのです。オランダの家、怖いです。
ガチャガチャ音は苦手
ペコ君、プラスチックが激しくぶつかり合うおもちゃの音が怖かったようで、泣き出しました。優しい音色のラトルなら抵抗なく興味をもってくれました。
赤さんってみんな、バンバンガチャチャうるさい音を立てるのが好きなんだと思っていたけど、我が子はデリケートみたい。静かな家庭になりそうね… なんて思っていましたが、1歳を迎えるころにはバンバンガチャガチャバシバシドンドン大音を立てるようになりました。
3ヶ月検診:身体測定と離乳食の案内
13週1日、夫の出張中に3ヶ月検診がありました。
身体測定のほか、いくつかのテストで発達を確認します。赤さんが泣いてしまったら無理強いはしません。「次回ね」と言われます。できないことがあっても「次回ね」と言われます。日本での検診内容とおおむね同じっぽいですが、なんとなくゆるい感じです。赤さんの発達は個人差が大きいので、無駄かもしれない心配はしなくてもよいっていう感じです。
身体測定では、体重が平均値+1、身長が平均値+0でした。ぽっちゃりさんです。
はやくも、3ヶ月検診で離乳食の案内を受けました。オランダでは4ヶ月から離乳食を始めるのが一般的だそうです。ペースト状の野菜を1日1種類、3日連続与えて、アレルギーがないか確認します。また、アレルギーを防ぐためには早くから与えることが効果的だそうで、卵とピーナッツバターを与えることも指導されました。
わたしの心の準備が追いつきませんでした。4ヶ月って早くないですか。清潔第一の減菌環境で離乳食づくりしなきゃいけないので、ペコ君専用のまな板や、アイストレイや、食器なども買わなきゃ、と思いました。ブレンダーは昨年のクリスマスに買って、ある程度は使い慣れていました。
でも先輩ママさんに聞くと、市販の瓶詰離乳食とかで良いとのことでした。とくに二人目などは市販品に頼ることが増えるそうです。さて、おそらくは私たちの唯一の子になるであろうペコ君。お母さんは、離乳食を手作りしたくなってきました。
日本では6ヶ月からの離乳食が一般的なので、間をとって5ヶ月からスタートしました。
おしりのエコー検査
ペコ君は逆子でした。ずっと頭位(正常)だったのに妊娠32週頃にぐるんと回って骨盤位(逆子)になりました。36週まで待っても骨盤位のままだったので、外回転術を受けて頭位に戻してもらいました。でもスターゲイジングでしたね。
一時的にでも骨盤位だった子は、おしり(の骨?)に異常のある可能性が…とかで、生後3ヶ月に病院でのエコー検査があります。
13週6日の午前、予定通り病院へ行きました。検査室の待合廊下には、同じ理由で来ていると思われる同月齢の赤さんとママさんやパパさんがいました。
ペコ君が呼ばれたので検査室に入ると「男の子?男の子かぁ…」と担当さん。赤さんは2分の1の確率で男の子だと思うんですが、珍しいですか…?なんだろうと気にしていたら、奥の誰かに何かを確認して戻ってきてこう言いました。
「男の子は、おしっこが飛ぶかもしれないから、おむつでカバーしてて。隙間からエコーあてます。」
あ、はい、わかりました。
赤さん対応が初めての新人さんだったのかしら。
検査結果は、異状なしでした。
3ヶ月検診:はじめてのワクチン接種
(DTaP-IPV-Hib-HBV と PCV)
3ヶ月検診には、はじめてのワクチン接種も含まれています。
ワクチンを接種したら熱が出ます。副作用が強く出たら病院や救急への電話も必要です。英語が流暢ではない私がひとりで担うには、少し責任とハードルが高すぎるように思い、ワクチンだけは夫の帰国後に摂取できるよう日程調整してもらいました。
13週6日の午後。病院でのエコー検査を終えてから、夫も一緒に JGZ(Consultatiebureau)へ向かいました。
いざワクチン接種。
片足のふとももに1本 DTaP-IPV-Hib-HBV、もう片足のふとももに1本 PCV を接種しました。ペコ君は悲鳴をあげたし、わたしも針の長さにびっくりして半泣き状態になりました。ペコ君はしばらく泣き止みませんでした。
3ヶ月ワクチン
DTaP…ジフテリア、破傷風、百日咳
IPV…急性灰白髄炎
Hib…ヘモフィルスインフルエンザ菌b型
HBV…B型肝炎ウイルス
PCV…肺炎球菌
外部リンク Dutch National Immunisation Programme ― RIVM
[概要 / 抜粋文]ワクチンスケジュール Vaccination schedule
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生後14週
生後100日
14週2日目って、生後100日にあたるんですね。そうかぁ、100日なのかぁ…
脂漏性湿疹
たまひよアプリの日替わりメッセージに「頭皮が鱗のようになっていませんか?これは脂漏性湿疹と言い…」とあり、頭をチェックしてみると、うわ、鱗のようになっていました…!JGZでも診てもらいました。はい、脂漏性湿疹でまちがいありません。
子宮にいたころのホルモンの影響とされていて、不潔だからではない的なことが書かれていましたが、いやぁ、うちの場合は、お風呂の回数も少ないですからね。どうなんでしょう(笑)
赤さんには痛みも痒みもなく、1歳を迎えるまでに自然になくなるらしいです。でも気になるなら「ベビーオイルでふやかしてキャッシュカードでそぎ落としてからシャワーするといいわ」と言われました。キャッシュカードに少し抵抗があり、ベビー櫛を使いましたが、ざっくざっく鱗が落ちました。数回で、とてもきれいな頭皮になりましたが、またじわじわと鱗がもどってきました。
6ヶ月検診でも診てもらいましたが「もう髪の毛で見えないから、いいんじゃない」と言われました(笑)ラクだわ。プレッシャーの少ない環境って、子育てにいちばん大事なことなんじゃないかしら。
外部リンク Mijn baby heeft berg ― Thuisarts.nl
[概要 / 抜粋文]脂漏性湿疹 Berg zijn vette schilfers op het hoofd van je baby. Ze zitten vooral tussen de haren en in de wenkbrauwen.
生後15週
図書館デビュー
0歳から図書館カードを作れて、本を借りれて、しかも年会費は無料だそうで、早く作りたいなぁと思っていました。でも夫が「ペコ君の在留カードを受け取れるまで、IDがないから無理だと思う」と言っていました。
そこで、有料で良いから私の名前でカードを作ってペコ君のための絵本を借りようと思い、図書館へ行きました。すると図書館のスタッフが「IDの提示?必要ないわ、ここに氏名と生年月日だけ書いてくれれば、赤さんの図書カードを作れるわよ」と。
しかも「赤さんには、プレゼントがあるわ」と言って、ギフトボックスをくれました。それから子供の絵本コーナーに案内してくれて、低月齢の赤さん向けの本棚も教えてくれました。白黒や、コントラストの強いカラー絵本がたくさんありました。ここから2冊と、ミッフィーを1冊、借りて帰りました。
ギフトボックスには、赤さん向けの紙の本と、布ブックが入っていました。何かの割引券か優待券らしきものも入っていましたが、何なのかわからずじまいでした。先輩ママさんも貰っていたギフトボックス。一昨年の布ブックはミッフィーで綿素材でした。今年は、図書館オリジナルでポリエステル製でした。あぁ…ミッフィーじゃないのちょっとだけ残念。ひそかに憧れだったので(笑)
外部リンク de Bibliotheek
[概要 / 抜粋文]図書館公式サイト Voor jeugd & jongeren Kijk op Jeugdbibliotheek en ga op zoek naar een boek dat bij jou past. Van prentenboeken tot Lezen voor de lijst. Je vindt er boeken, e-books en luisterboeken voor jeugd en jongeren van 0 tot 18 jaar.
生後16週
スリーピングバッグの利用開始
夫の旧職場(カナダ)の友人が、出産祝いの新生児用グッズを贈ってくれました。このなかに、竹布のスリーピングバッグがはいっていました。
これまでずっとブランケットを使っていましたが、この頃からときどきスリーピングバッグを使うようになりました。
ブランケットの場合は、ベッドのマットに両端をタックインして使っていました。タイトな寝袋のようになり、胴を押さえられるので寝返り防止になります。うつぶせ寝による窒息を恐れていたので、寝返りの防止は最重要事項でした。
スリーピングバッグはそれ自体が寝返り防止と言われていますが、わたしは疑っていました。そして万が一寝返った場合に、うつ伏せから仰向けに戻ることがより困難です。けれど、授乳を終えて赤さんをベッドに戻すとき、置けばよいだけのスリーピングバッグは、とてもラクでした。このラクさ、一度使ってしまうと、後戻りできません。
そこで胴部分にだけ薄手のタオルを一枚かけて、両端をベッドマットにタックインして寝返り防止を図りました。全面にブランケットをかけることに比べると手間がないです。
…でも実はペコ君が寝返りできるようになるのは、はるか先の生後34週(8か月間近)のことでした。不安定ながらもお座りが先でしたね。赤さんの成長って個人差が大きいですね。
その頃はすでに生後6ヶ月までの小さなベッドは卒業しており、幼児用ベッドを使っていました。タオルのタックインが難しかったこともあり、とくに寝返り防止策はとりませんでした。すると間もなく、スリーピングバッグに入っていても寝返りできるようになってしまいました。そこで足つきのスリーピングバッグに替え、それ以来、自由に転がりまくって寝ています。
外部リンク Ergobaby Slaapzak On The Move Elephant 1,0 tog 6-18 mnd ― bol.com
[概要 / 抜粋文]足つきスリーピングバッグの例 Dit slaapzakje van Ergobaby is verstelbaar bij de schouders door 2 drukknoopjes en hiermee kun je het slaapzakje 2 cm langer of 2 cm korter maken.
生後17週
乳頭混乱
1日の粉ミルクの量を、これまでよりやや少ない390~500mlにとどめ、授乳を頑張った生後3ヶ月。飲んでもらわないことには増えないですからね!
…ところが17週頃から直母拒否になりました。わたしが泣きましたねぇ。WHOの「生後6ヶ月までは完全母乳を激しく推奨」が恨めしかったです…。
じつは12週頃から授乳中の仰け反りが見られるようになっていました。左だけに見られた反応です。母乳が出ないことが原因だと思っていましたが「射乳反射」が起きていた可能性もあります。母乳の生産量は不足気味でしたが、乳腺が細いならあり得ますね。
ベビージムの利用開始
オンラインで注文していた ベビージム(baby gym / Play gym)が、予定より1週間ほど遅れて到着しました。
起きている時間が長くなってきたペコ君。いつも仰向けだから、仰向けで遊べるベビージムを…と思い購入したのですが、あぁ…自分よ、なぜこんなカラフルすぎるのを買ってしまったんだ。50ユーロという立派なお値段にして、素材もポリエステルでチープ!マットも薄くて、これ1枚では使えない。
少し低価格な IKEA のベビージムでさえ、色も形もかわいかったし、素材もベター。わたしってば何を血迷ってこんな商品を…と長らく後悔しましたね。写真もたくさん撮りましたからねぇ…買いなおしてもよかったなぁとさえ、後になって思いますね。
だって、ほぼ仰向けで過ごす赤さんを撮影したとき、背景として映り込んでくるんですよ、ベビージムって。一瞬一瞬が貴重な赤さん期なので、アイテムを厳選したほうが、ハッピーな育児を5割増しで堪能できますよ、と後輩ママさんがいたらアドバイスしたい(笑)二度と戻らない時間ですから!
念のために言っておくと、私はインスタとかやってませんし、ペコ君の姿をオンラインで公開する予定もないです。あくまで、ひっそりとした自己満足の話です。
それとですね、食いつきもあまりよくなかったんですよ。腹ばいの姿勢を嫌がる子でしたから、マットの絵柄を見ることもほぼなかったですね。でも、四辺を起こしてトレイ型にもできるベビージムだったので、サイドの絵柄には興味を示していました。そこは、嬉しい思い出です。
謎の停電
集合住宅のなかで我が家だけに謎の停電が起こりました。オール電化なので、お湯がわかせません。つまり、粉ミルクの調合ができません。直母拒否の真っただ中だったので、ペコ君に栄養も水分も届けられない。焦りました。
親しいご近所さんに「お湯を使わせてほしい」とSOSを発すると、家の鍵を渡されました。外出の予定だからとのことで、キッチンを自由に使って良いよと。ああ、持つべきものは友達かな。幸い、3時間ほどで停電は復旧したので、実際にキッチンを使うことはなかったですが、心強かったです。
謎の停電は、大家が第二のブレーカーをいじったら通電しました。ブレーカーが落ちていたなら不思議のない話なんですが、3段階あるブレーカーのいずれも落ちていなかったんですよね。家主も、わりと闇雲にON/OFFし、偶然にも通電してびっくりするという、謎に満ちた停電でした。
数か月経ってからふと気づいたのですが、粉ミルクって、調合済みの液体も売ってますね…。