微生物の博物館(Micropia)へ
オランダの「ミュージアムカード」(60ユーロ、有効期間31日or1年)を使って入場できる施設は、古城・博物館・美術館・植物園など多彩です。 利用できる施設一覧を見ているときに目に留まったのが期間限定の「ウンチ💩のツアー(The tour de poo)」でした。
微生物の博物館(Micropia)で開催していました。
もくじ
ウンチを構成するバクテリア
腸の形をした通路を消化物の気分で歩くようなツアーを想像していましたが、違いました😅 草食・肉食・雑食・人類のpoo(💩)が、おしゃれに展示されていました。こちらは、ゾウの💩。
さて、ウンチ君はその半分が腸の微生物で構成されているのだとか。 そして、その微生物(バクテリア)はとても有用だそうです。例えば「健康なヒトの糞便」を(それなりに処理して)腸炎を患っているヒトに注入すると、そのヒトの疾患が治癒するというのです😲 いわゆる「善玉菌が増える」ということになるんでしょうか?(便微生物移植)
さらに、腸にいる微生物は脳の分泌物をもコントロールすることがあり、つまりは感情を左右することがあるらしいのです。英語だったので少し分かりづらくて、帰ってから調べました。この記事が近いかもしれません→人の感情をコントロールする微生物!?
そんな「the tour de poo」は、6月末までの企画展です。
微生物博物館 micropia
常設展も面白かったです。
こちらは、緑藻の大量発生でミドリ色になった水です。
透明でクリーンな水には、water flea (ミジンコ?)という米粒のようなプランクトンや大小の魚が暮らしています。 water flea は細かな藻を食べ、水を浄化しています。
二酸化炭素を多く含む工場排水が、藻を育てます。 大きな藻は、大魚の視野を奪うので、大魚は小魚をうまく捕ることができなくなります。 捕獲されない小魚は数が増え water flea を食べつくします。 藻を食べ水を浄化する water flea がいなくなり、藻が大繁殖して水が緑色になります。
汚い水の象徴「藻」ですが、藻は光合成をして大量の酸素を作り出してくれます。 この「藻」を活用する技術も研究されているそうです。
同博物館には、これらのほかにも食べ物を求めて移動するバクテリアの集合体(スライム状)や キノコ類の展示、葉切りアリの放し飼いや、日用品に付着しているバクテリアの紹介などがあり、適度に気持ち悪くて面白かったです。 学生時代に勉強していなかったので、知らないことがたくさんで楽しいです😃‼️
information
- アクセス
- Plantage Kerklaan 38-40 1018CZ Amsterdam
- トラム9番/14番「ARTIS」下車すぐ
- 地下鉄「Waterlooplein」下車10分